新着情報2021年
【実物実習】「龍高寺の山門」(富山市)が竣工しました。
今春より、実物実習にて取り組んでいた「龍高寺の山門」(富山市)が竣工しました。
本学院の「地域のお役にたてる」実践教育として、上野幸夫教授監修、佐藤マイスター、宮本マイスター指導のもと、2年建築コース学生が袖塀の組立て・鏡柱との取合い調整を、1年建築職藝科学生が屋根の野地板張りを行いました。
「山門」は、総欅造りの格式高い形式の一間薬医門(※)で、切妻造り、左右には一間の両袖塀が付き、軒の出は正面が1.091m、螻羽(けらば)の出は0.991mと大きな出となっています。扉は欅の幅広一枚板で杢は寺の繁栄を願って筍杢(たけのこもく)としています。
職藝学院では、これまで実物実習にて同敷地内の「六地蔵堂」新築を行っており、今回の「山門」竣工と合わせ、全ての実習が完了しました。
※薬医門:門柱(本柱)の後ろに控柱が2本設けられた門の総称
「龍高寺の山門」(富山市)新築の様子はこちら
「龍高寺の六地蔵堂」竣工の様子はこちら
「龍高寺の六地蔵堂」実習風景(24期生)はこちら
【「山門」の概要】
○形式:総欅造りの一間薬医門
○梁間:1,091mm(軒先で3,179mm)
○桁行:2,045mm(軒先で3,803mm)
○形状:切妻造り
○屋根:桟瓦葺き
竣工した「山門・両袖塀」(左:正面、右:背面) | |
「山門」正面:扉を開けた状態 | 懸魚等彫刻取付け |
両袖塀組立て・鏡柱との取り合い調整(2年建築コース) | |
「山門」屋根野地板張り(1年建築職藝科) | |
竣工した「山門・両袖塀」と「六地蔵堂」 | 解体前 コンクリート製貫門・両袖壁・六地蔵堂台座等 |