新着情報2021年

【実物実習】「龍高寺の山門・六地蔵堂」(富山市)新築

現在、建築職藝科建築コース(建築大工)2年生〔24期生〕が、実物実習にて「龍高寺の六地蔵堂」(富山市月岡町)新築に取り組んでいます。本学院の「地域のお役にたてる」実践教育として、上野幸夫教授監修、宮本棟梁(本学卒業生:8期生)指導により、実習を進めています。
梁間3尺(909mm)、桁行9尺(2,727mm)の規模で、良質な檜材を中心に、正面の虹梁は欅を使用し、それ以外は高度な組手等の技法及び立派な意匠としています。学生たちは、柱、桁、長押、垂木、貫等の加工を行い、今春の竣工に向けて実習に励んでいます。

【「六地蔵堂」の概要】
<規模・形状等>
〇規 模:梁間3尺(909mm)、桁行9尺(2,727mm)
〇形 状:切妻造り
〇屋 根:こけら葺風 ガルバリュウム鋼板葺〔軒の出1尺5寸(454.5mm)、 螻羽(けらば)の出1尺5寸強〕

<材質・意匠>
・材質は正面の虹梁だけは欅とし、それ以外は良質な総檜とし、高度な組手等の技法及び立派な意匠としています。平面は堂の正面を吹き抜けにして浜床を作って花燭香を供えやすくし、軸部の柱や桁及び垂木は大面取りとし、腰長押と内法長押を廻し、両側面と背面には貫を通して固め竪板張りとします。
・正面の水引虹梁や妻虹梁には七五三の袖切りや忍冬唐草の彫刻を施し、軒は化粧垂木に反り増しを付け、茅負や軒付積を付けて軒の出や螻羽を大きく出し、破風板の下端や先端には眉决りを付けます。屋根は小社な地蔵堂ながら軒先両端と屋根面に緩やかな反りを付け、棟は品板に樋棟を乗せて両端に鬼を据え、寺紋を施します。

龍高寺山門・地蔵堂立面図

柱 加工 桁 加工
長押 加工 垂木・貫等 加工
欅の虹梁 加工 欅の虹梁 彫刻
梁間虹梁 彫刻加工 梁間虹梁 蟇股 仮組み
龍高寺(左:六地蔵)解体前