学院概要職藝学院とは
職藝学院は新しい時代の大工と庭師の学校です
職藝学院は、富山県内外の建設業界・造園業界など各界300社のご支援と熱い期待を担って、大工・家具・建具および造園・ガーデニングのプロ(職藝人)育成を目的に、全国でも珍しい専門学校として、平成8年4月に開校しました。
素晴らしい自然景観の中で学びます
職藝学院のメインキャンパスは、学園郷にふさわしい立山連峰のふもと・東黒牧台地のゆったりとした自然環境に恵まれた〈研究学園むら〉に立地しています。
そして隣接する富山国際大学、インテック大山研修センター、北陸電気工事研修センターなどとの連携により、国際交流・人間交流などを進めています。
東黒牧台地
新世紀の“職藝人”像の創造を目指します
教授陣には現役のプロを招き、学生達との心のこもった一体感のもとに、技と藝を身につけ、建築と環境の未来形づくりにたずさわる生涯現役で生きる「職藝人」像の創造を目指しています。
[本科]では基礎基本の技能と知識を学びます。そして高度な職藝技能の研究と研鑽をめざす[研究科]では、職藝人として、また職場のリーダーとして自立するにふさわしい資質を磨いていきます。
職藝学院の沿革
年 | 月 | 内容 |
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平成8 (1996) |
1月 | 学校法人富山国際職藝学園の設置認可(1月17日) |
3月 | 東黒牧キャンパス基幹施設3棟竣工(名匠情報センター棟・講義棟・第1実習棟) | |
4月 | 専門学校「富山国際職藝学院」開校。専門課程「建築職藝科」「環境職藝科」設置。(富山市東黒牧=旧富山県上新川郡大山町) | |
4月 | 第1回入学式(4月10日) | |
平成9 (1997) |
8月 | 初めての実物実習教材「赤とんぼクラブ」竣工(第1期生実習施工) |
平成10 (1998) |
2月 | 東黒牧キャンパス「第2実習棟」整備(第1期生による卒業製作) |
2月 | 実物教材「赤とんぼクラブ」を用いた実践教育に対し「第1回木材活用コンクール奨励賞」授賞(主催 日本木材青壮年団体連合会) | |
3月 | 第1回卒業式(3月20日) | |
4月 | 専門課程「建築職藝研究科」「環境職藝研究科」設置 | |
5月 | 日本学術振興会の実験研究「完全リサイクル住宅」の建設と生活実験開始(東黒牧キャンパス:第2期生実習施工) | |
平成11 (1999) |
3月 | “ゆとりと潤いのある生活文化の創造”への活動に対し「第8回日本生活文化賞」受賞(主催 財団法人日本ファッション協会) |
9月 | 東黒牧キャンパス「第3実習棟」整備(第3期生の実習施工) | |
平成12 (2000) |
8月 | 「完全リサイクル住宅」解体・再建築の実験研究(東黒牧キャンパス:第4期生実習施工) |
平成13 (2001) |
4月 | 学期区分を前期・後期制からⅢ期制へ移行 |
10月 | 東黒牧キャンパス「園藝温室棟」整備 | |
11月 | 金沢市で開催の「第18回全国都市緑化いしかわフェア」にて「花と緑のコンテスト奨励賞」受賞(第5期生実習施工「庭・ニワ・新環」) | |
平成14 (2002) |
10月 | 東黒牧キャンパス「第4実習棟」整備(第6期生実習施工) |
平成15 (2003) |
10月 | 東黒牧キャンパス「第5実習棟」整備(第7期生実習施工) |
平成16 (2004) |
5月 | 伝統構法や民家再生等の実践的建築教育システムに対し「第1回木の建築賞」受賞(主催 NPO法人木の建築フォーラム) |
平成17 (2005) |
4月 | 科目授業に単位制を導入し時数・単位併用制へ |
平成18 (2006) |
4月 | 校名を専門学校『職藝学院』と改称 |
10月 | 東黒牧キャンパス「第6実習棟」整備(第10期生実習施工) | |
平成19 (2007) |
3月 | 第10回卒業式(3月20日) |
4月 | 開ヶ丘キャンパス開設(富山市開ヶ丘) | |
5月 | 実践教育・技能者育成・地域貢献など、ものづくりの新たな教育システムの実践に対し第1回の「2007年日本建築学会教育賞(教育貢献)」受賞(主催 社団法人日本建築学会) | |
平成20 (2008) |
5月 | 都市環境工学の発展に対する貢献に対し、尾島俊雄学院長が「2008年日本建築学会大賞」受賞(主催 社団法人日本建築学会) |
11月 | 職藝学院創設を含む建築界への貢献に対し、稲葉實学校法人理事長が秋の叙勲で「旭日双光章」授章 | |
平成21 (2009) |
4月 | 職藝リソースを活用して公開講座“職藝未来塾”がスタート |
平成23 (2011) |
4月 | 本科と研究科を一体的に連結した三年制「マイスタープログラム」がスタート |
10月 | “大文賞”事業を中心に若手大工育成支援活動「若手大工育成プロジェクト」を実施 | |
平成28 (2016) |
11月 | 大工・庭師の技能者育成、実践教育による地域貢献に対し、「北日本新聞文化功労賞」受賞(主催 北日本新聞社) 学校法人 富山国際職藝学園 創立20周年記念式典 |
平成29 (2017) |
3月 | 第20回卒業式(3月20日) |
平成30 (2018) |
2月 | 実物(実際の建築や庭など)を教材とした教育プログラムの展開による、ふるさとづくりへの寄与に対し「ふるさとづくり大賞」受賞(主催 総務省) |
令和元 (2019) |
5月 | 実物教科書と実物教材を取り入れた教育プログラムによる次世代の職人育成、地域の職人との協働、ふるさと景観形成の三位一体の活動に対し「県民ふるさと大賞」受賞(主催 富山県) |
令和5 (2023) |
4月 | 一年制「実践教育プログラム」がスタート |
職藝学院が目指すところ ー 理事長 久郷 愼治
本学院がめざす職藝教育は、まず人に対するマナーとかけがえのない地球に対するマナーをしっかり身につけることです。
次に、現代社会を席巻している偏差値教育にきっぱり決別することです。これはすぐれて多様な人間の営みを多様な価値観で評価する、これからの日本社会に求められる大切な視点です。
すなわち、学生がどんな社会人になろうとしているのか、本人の動機と夢を尊重し、学生と教授陣の真摯な対話の中からプロフェッショナルとなるために自発的に鍛錬するよう仕向けてまいります。
モノづくりのプロなら、道具と機械が大半を作ったとしても、発想、準備、仕上げ、後始末は人間以外の誰もやってはくれないことを熟知しています。このことを現代社会はほとんど忘れかけています。
本学院のめざすところは、趣味人の育成でも、評論家づくりでもありません。専門技能と知識をしっかり身につけ、マナーをわきまえた職藝人をめざす人々です。