実物実習建築職藝科実物実習

「田尻神明社本殿」修復完了・正遷座祭

8月26日、本学院の実物実習で進めていた「田尻神明社本殿」(富山市)の修復が完了し、正遷座祭(※)が行われました。
実習は、本学院の「地域のお役にたてる」実践教育として、上野幸夫教授監修、佐藤マイスター指導により、建築職藝研究科、2年建築職藝科(建築コース)学生が施工しました。
本殿は、明治29(1896)年の建造で、間口2.6m、奥行3.6m、高さ3.6m。
実習では、軸部の不同沈下、柱の傾斜の修正を、また屋根や縁高欄は解体し、腐朽した材の新調・修繕を、軒の通りは極力戻し、屋根は部分的に傷んだ銅版部を修繕しました。
「正遷座祭」では、地域住民ら約70人の参加があり、棟札奉祀、祝詞奏上などが行われ、工事中に拝殿内に仮遷座されていた御神体を御船代に乗せ、完成した本殿に奉納しました。
※正遷座祭:神社の祭神の御霊代を、仮殿から本殿へ遷し奉る祭儀
※実習風景はこちら

修復された「田尻神明社本殿」
正遷座祭。地区を巡行する関係者ら。

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