新着情報2015年

職藝未来塾「とやま建築探訪(黒部市指定文化財松桜閣・庭園、愛本刎橋[はねばし])」を開催

711日、職藝未来塾 住まいづくり教室「とやま建築探訪」を開催しました。
本講座は、実際に富山の歴史的建築、文化財、町並み等を歩きながら、専門家の解説により建築文化、歴史的建築の見方について学ぶもの(2回開催)です。
第1回目は、「黒部市指定文化財松桜閣・庭園、愛本刎橋探訪」、講師は上野幸夫教授(建築職藝科)です。

<松桜閣・庭園探訪>
「松桜閣」は全国的に見ても数少ない楼閣の数奇屋建築で、建築学的に大変貴重な遺構です。初代富山県知事国重正文が明治16年から21年の在任中に住宅として使用した建物で、黒部市若栗の豪農西田収三が購入し、現在地に移築したものです。建物は京風の繊細さを備え、楼閣数奇屋ならではの開放的な空間をつくり出しています。室内からは、近江八景の趣を取り入れた回遊式庭園を眺めることができ、建物と庭園が調和した空間となっています。

楼閣建築「松桜閣」
近江八景の趣を取り入れた回遊式庭園
上野教授による解説

当日、上野教授より、全国的にも数少ない楼閣の数奇屋建築「松桜閣」等の建築的価値、近江八景の趣を取り入れた回遊式庭園についての解説が行われました。「松桜閣・庭園」は、北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」近くに立地し、黒部市の観光名所にもなっています。

 

<愛本刎橋(愛本橋)探訪>
松桜閣・庭園見学後、現在、復元の検討が進められている日本三奇橋の一つ「愛本刎橋(全長63.5mの木造橋)」の位置していた現場見学を行いました。
愛本刎橋の位置していた現場の見学


資料(古写真):愛本刎橋(全長約63.5mの木造橋)