新着情報2022年

【実物実習】 黒部市指定名勝「松桜閣庭園」剪定実習

6月29日、環境職藝科の学生が、黒部市指定名勝「松桜閣庭園」にて、剪定実習を行いました。
本学院では、実践教育を兼ねた奉仕活動の一環として、毎年、剪定活動を実践しています。
当日、学生達は本学院の畑野マイスター、桐林マイスターらの指導のもと、周囲の景観との調和に配慮し、サツキやツツジなどを剪定しました。また、本学院上野教授が、これまで本学実習にて復元した建築「松桜閣」と庭園修復について解説を行いました。
※「松桜閣庭園」:明治31年に造られ、その後近江八景の趣を取り入れた回遊式様式となり、昭和31年に市文化財に指定されています。

庭園剪定実習
<松桜閣・庭園>
「松桜閣」は全国的に見ても数少ない楼閣の数奇屋建築で、建築学的に大変貴重な遺構です。
初代富山県知事国重正文が明治16年から21年の在任中に住宅として使用した建物で、黒部市若栗の豪農西田収三が購入し、現在地に移築したものです。建物は京風の繊細さを備え、楼閣数奇屋ならではの開放的な空間をつくり出しています。
本学院では、これまでに建築職藝科の実物実習で「松桜閣」(市文化財.初代県知事国重正文邸宅)、「茶室棟」、「表門」、「地蔵堂」、「道具倉(愛園の倉)」「北門」の保存修理、解体修復を、環境職藝(研究)科の実習では、庭園の復元(石組み、滝等の復元)等を実施しています。 

※過去の実習記事はこちら

黒部市指定名勝「松桜閣庭園復原整備」竣工式 (19/2/26)
黒部市指定文化財「天真寺:松桜閣庭園」剪定・復元実習(14/7/4)
名勝天真寺修復工事の一連の実習風景 (11/6/27)
黒部市指定文化財 名勝天真寺「松桜閣」竣工式 (11/6/27)


松桜閣全景 表門(左)と地蔵堂(右)

松桜閣
茶室棟