新着情報2019年

【実物実習】「旧沢崎家住宅保存修理」(富山県指定文化財)

2年建築コース(建築大工)学生が、今秋、本学院実物実習にて「旧沢崎家住宅保存修理」(県指定文化財:富山県魚津市)を行いました。
建物は、江戸時代後期に建築されたもので、当時の新川地区山間部の代表的な民家。江戸時代の民家の形式(広間型、枠の内造り、チョウナ梁、入母屋造、サス組、茅葺等)を、ほとんど手を加えることなく今に伝えている県内でも数少ない貴重な建築物です。
今回、実習では、本学院上野幸夫教授による設計・監修のもと、腐朽を生じている屋根補修、離れている正面の主屋と下屋の締め付けによる構造強化、軒下排水処理(暗渠排水埋設、砂利敷、跳ね返りの改善)、破損と白色化している化粧軒廻りと屋根下地の塗装等を行いました。

竣工 外観全景「旧沢崎家住宅」
竣工後の記念撮影
石置板葺き屋根 解体 石置板葺き屋根 軒付け積み
屋根下地新調 石置板葺き風ガルバリューム鋼板葺完了
下屋通り柱傾斜修正
冬期建物足元養生覆い製作
建物周囲暗渠排水