実物実習建築職藝科実物実習

「憩いの家」上棟式

10月17日、NPO法人「憩いの家 世界一かわいい美術館」(富山市水橋)の上棟式が、職藝学院学生の手により行われました。
この事業は、NPO法人「憩いの家(浅井省己理事長)」が、絵画等の展示や地域住民等の憩いの場として活用し、水橋地区の活性化につなげることを目的に美術館(木造平屋建て)の建設を進めるものです。
古来伝統の儀式に則り、神事を司る役人(学生たち)が入場し、「降神の儀式」では“修祓の儀(神を迎えるため式場を清める)”、“祝詞奏上(上棟の祝詞にて神に祈願)”や“玉串奉奠(神に玉串を謹んで供える)”などが、「上棟の儀式」では“曳綱の儀(棟木に紅白の綱を付け全員で曳いて最後の棟木をあげる)”“槌打の儀(棟木を納める)”、“棟札奉祀(棟札を棟木に取り付ける)”“撒銭撒米(四方を堅める)”などが行われました。
職藝学院からは、古民家を解体した「枠の内(※)」と呼ばれる伝統建築空間の資材(古材のケヤキ等)を提供しています。

※「枠の内」:富山や能登を中心とした北陸民家における特徴的な造りで、太柄の構造部材〔柱、差鴨居(ヒラモン)、束や貫、牛梁(ウシ)と小屋梁(ハリマモンの井桁組)など〕で組み上げた吹き抜け空間。

「憩いの家」上棟式 稲葉理事長挨拶
(学校法人富山国際職藝学園)
 
役人入場
(建築職藝科学生)
修祓の儀
(神を迎えるため式場を清める)
 
祝詞奏上(上棟の祝詞にて神に祈願) 曳綱の儀(棟木に紅白の綱を付け全員で曳いて最後の棟木をあげる)
 
棟札奉祀(浅井省己理事長) 撒銭撒米(四方を堅める)

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