実物実習建築職藝科実物実習

聞光寺鐘楼堂保存修理実習・落慶法要式典


聞光寺落慶法要
建築職藝科建築大工コース2年生(16期生)が、H邸畑小屋の建方実習(富山市上滝)を行いました。
 この小屋は、常願寺川(富山市)沿いの家庭菜園一画で、畑作業道具等を収納するためのものとして教材提供いただきました。
 1年次の進級製作の課題(伝統構法木組み建築)として墨付・加工、仮組みを行い、6月下旬に現場にて建方実習を行っています。出入口の片引板戸は、建具大工コースの学生実習によるものです。

 去る6月、建築職藝科建築大工コースの実習(15期生)で進めていた「聞光寺[もんこうじ]鐘楼堂保存修理(射水市)」が完了し、同寺にて落慶法要が営まれました。

屋根解体 屋根修復を行う学生

 聞光寺鐘楼堂は、幕末の嘉永年間(1849~1852)に建設され、基礎石の沈下や柱の傾き、屋根瓦の破損など、各所に傷みが生じていました。
 本学院上野幸夫教授監修のもと、昨年冬より保存修理実習を開始し、屋根解体、化粧軒廻りや屋根下地の腐朽材取替え、屋根の葺替えなどを行いました。
 また、保存修理の中で、天井を新設し、寺紋の彫刻を入れ、「聞光寺」の光をイメージした放射線状のデザインを施しています。

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