実物実習建築職藝科実物実習
道神社 修復工事
県指定の文化財「道神社拝殿」(氷見市)の保存修復工事が11月末に終了しました。
この拝殿は、氷見を拠点に活躍した大工組織「大窪大工」が建立し、約130年前に現在地に移築されたもので、県、氷見市とともに本学院の上野幸夫教授が修復調査、工事の監修・設計 を進めてきました。
修復工事では、県内の社寺ではほとんどみられない「扇垂木」(建物の中心から軒先にかけて垂木が扇状に広がっている構造)や、和算の高度な技術が用いられている深い軒先を支える構造などを補強し、また屋根材を瓦からこけら葺にするなど、創建当時の雄大な姿を再び再現しました。
構造形式:正面三間、側面二間、一重、宝形造、こけら葺
規模:平面積 21.784m2
軒面積 91.834m2
屋根面積 154.000m2
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