学院生活職藝の四季

人と土の日2012 - 春

12/06/22 UP

去る6月1日、富山市開ヶ丘にある富山市スローライフ市民農園花の散歩道ガーデニング花壇で、土や自然と触れ合い人の原点について考える行事、「人と土の日」が開催されました。今年は、昨年に引き続き、全職員と学生による市民農園花壇の土壌改良ボランティアを行いました。市民農園花壇は、4年前の開設当初から当学院の園藝・ガーデニングコースの渡邉美保子教授が市民の皆さんと年間を通して花壇づくり実習を行っている農道沿いの約100メートルの花壇です。今回は、昨年秋に植栽したチューリップの球根の堀上と一年草のビオラの撤去作業を行ったあと、有機質中心の土壌改良を手作業で行いました。午後は、大丸英博准教授による開ヶ丘キャンパスの交流学習施設や田園開ヶ丘住宅モデルハウスなどの見学会を行いました。

渡邉美保子教授より、土壌改良の説明。各班に分かれて、学生も職員も環境職藝科の学生班長の指示に従いながら作業をすすめます。

昨年秋に植栽して今年春に開花したチューリップの球根の堀上作業。球根は、また、今年の秋に植えます。地上部が枯れるまでおきますと球根が大きくなります。一年草のビオラは種ができていますのでたくさん種を取りました。

一年草のビオラの堀上げ。まだ、きれいに咲いていますが、気温が高くなると枯れてゆく運命にあります。壌改良を行なうためにここでいったん場所を譲っていただきます。種を取りましたので7月に播いて11月には苗に仕立てて、またこの場所に植えつけます。ビオラの根っこについている土は共生している微生物(菌根菌など)がたくさんいますので、きれいに土を落とします。

2年寝かせた完熟の牛糞堆肥をすきこみます。完熟なので匂いはありません。学院のガーデニングコースでは、有機無農薬でお庭をつくります。花が生き生きと育つ土壌作りが一番大切な作業です。

海藻の粉(コンブペレットは微量要素のミネラル)、モミガラクン炭(菌根菌の棲み家、酸度調整)、ニームペレット(害虫をよせつけないチッソ肥料)、バッドグアノ (こうもりの糞、リン酸肥料)、発酵鶏糞(N・P・K)など有機質肥料を播きました。建築の学生はびっくりです!

ガーデンフォークで20cm以上耕して土と改良材をよく混ぜます。ガーデニングコースでは機械を使いません。土壌に適度な酸素を含ませるためには足の裏で土の固さを感じることが大切。手仕事が一番です。一度ふかふかにした花壇には、上らないのが原則!

運よく、昨年のこぼれ種から発芽していたコスモスの苗があったのでこの苗を花壇の後方に二列に植えつけました。レーキで溝を作り、苗を置く人、植える人、みんなで流れ作業です。

コスモスの苗を植えつけたら、水をたっぷり与えます。一苗につき、10秒数えてから次の苗に水をあげます。みなさん、お疲れ様でした。このあと、この100mの花壇には一年草と宿根草の苗が植栽されて、秋まで農園を彩ります。

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