新着情報2016年

総合基礎実習・工房実習(環境職藝科)

<環境総合基礎実習・環境工房実習>
1年環境職藝科では、造園・園藝技術の基本としての道具(スコップ、鏝など)の使い方と基本動作(縄を結ぶ、地面を掘る・均す等)、基本技能(石組等)を実際の作業を通して身につけます。
【根回し(ねまわし)】(4月)
樹木の根を切り、あらかじめ多くの細根(さいこん)を出させることによって、移植(いしょく)した先で、元気に育つようにする作業を”根回し”と言います。
実習棟内で根回しの練習。80㎝以上掘っています。 その場面に応じたスコップの扱い方を学びます。
圃場(ほじょう)で、生きている樹木の根回しを行います。
【飛石及びコンクリート平板敷き】(5月)
 

「どうやったら上手に敷けますか」。
2年の先輩に相談。

 

放課後や休日も行い、やっと完成。
「先輩、どうでしょうか。」

【石組(いしぐみ)】(6月)
いよいよ石組の実習です。石組については下記出典をご覧下さると、その奥深さを感じて頂けることと思います。
『自然石を単独で据(す)えるのではなく、二石(にせき)以上を組み合わせて、造形的、芸術的に表現することをいい、日本庭園の最も重要な景(けい)となるもの。一定の造形意図をもって据えられる石は、一石であっても石組として良い。要は石を生かして用いることであり、素材としての石以上の美を発揮させることをいう。』(「石組」解説、一部抜粋)
出典:「庭園・植栽用語辞典」 吉河功 監修/日本庭園研究会 編 

自分達が持てる重さの石を使って行います。
三石組(さんせきぐみ)・五石組(ごせきぐみ)

三石組は石を三つ、五石組は石を五つ使います。
 

さて、何気なく使っているように見えるこの石。

 

この中から石組に使う石を自分で選び出しています。石を探し出す「目」も養います。