【実物実習】 K邸作庭
昨年12月より今春にかけて環境藝科学生がK邸(高岡市)の作庭実習を行いました。元々敷地内にあった石や樹木を再利用し、庭づくりに取り組みました。 |
<主庭の作庭(平成26年12月)> |
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生育している場所から移動させるために、樹木の根を途中で切ります。そして、根に土をつけたまま運べるように”根巻き(根の周囲を縄で巻く)”という作業を行います。 |
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敷地を形作ったところ。右下の石敷きは玄関アプローチ。 |
環境職藝科学生(17期生)〔平成25年〕が敷きました。 |
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敷地に石を据えました。 |
根巻きした植物を運びました。 |
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樹木を植える日の朝。降り積もった雪をまず、取り除きます。 |
植栽中。 |
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<主庭の仕上げ(平成27年4月下旬)>
環境職藝科2年生(19期生)・研究科生が作庭実習を行いました。
12月より冬季へ向かうという季節柄と、地盤を落ち着かせるために期間をあけ、今春仕上げを行いました。 |
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雨落ちの瓦を直しています。瓦は、元々お客様がご自身で設置されていましたが、作庭の折、一時動かしたものを元に戻しています。 |
雨水桝の設置。庭の排水用に、雨水桝を追加しました。 |
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仕上げの砂利を敷いています。下の土と混じらないようにシートを敷いた上に砂利を敷きます。 |
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平成25(2013)年から17~19期生(3学年)が携わり完成〔平成27年4月〕。
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2年建築職藝科建築コースでは、富山城址公園内にある「茶室碌々亭増築棟新築」の実習(校内実習)を行っています。
増築棟は、2つの茶室を備えた建築で木造平屋建て延べ面積約150㎡。今回、“茶室碌々亭移築事業実行委員会”より本学院の実物実習教材としてご提供いただきました。
4月より校内にて軸部(柱、梁等)を中心とした部材の墨付・加工を行っています。
※茶室「碌々亭」
茶室「碌々亭」は、明治時代に岐阜県高山市に建てられた武者小路千家と表千家の合作。佐藤工業株式会社3代目社長の佐藤助九郎氏が昭和23(1948)年に取得。その後、佐藤工業北陸支店(富山市桜木町)内に移され、平成17(2005)年に佐藤家が富山市に寄贈。
昨年度、本学院上野幸夫教授の監修指導により、切断されていた柱に部材を継ぎ足し、古図面を基に小屋組みなどを再現し、公園内佐藤記念美術館西側に移築。