ジュリア・シャッツさん（オーストリア）の特別講義

6月3日、本学院「建築職藝科」建築大工コースで4月から学んでいるジュリア・シャッツさんが、スイスとオーストリアの建築について特別講義を行いました。

ジュリアさんは、オーストリアの大学で哲学や政治学を経て建築を学び、今はスイス・チューリッヒの建築事務所で建築家として様々なプロジェクトに携わっています。

講義は『スイスとオーストリアの建築』と題し、オーストリア・スイスを中心としたヨーロッパの建築の歴史と現代建築および近代木造建築および庭園デザイン、そしてジュリアさん自身が携わった建築事例（スイスの伝統的街並みに建つ建物のリノベーションなど）について行われ、会場と熱のこもったやりとりもありました。

学生達の「何故日本の木造伝統技術に関心があるのか？」「学院で学んだことをどのように活かすのか？」などといった質問に対し、彼女は“日本の仕口・継手などの職人技は複雑だが意匠がとても美しい”“ここで学んだ技術・知識は今後の設計活動に是非活かしていきたい”と答えていました。

ジュリアさんは、本学院の「建築総合基礎実習」を中心に、７月まで基本的仕口・継手などの木組みを学ぶと共に実際の建築づくりにも参加します。

特別講義：ジュリア・シャッツさん	特別講義：オーストリアとスイスの建築
ジュリアさんの実習 （基本木組みの仕口加工）	ジュリアさんの実習 （二方差し、重枘、通し貫）

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