新着情報2013年

2013人と土の日-春

去る6月7日、富山市開ヶ丘にある “富山市スローライフ・フィールド” 市民農園「花の散歩道ガーデニング花壇」で、土や自然と触れ合い、人の原点について考える行事、「人と土の日」が開催されました。

今年は、昨年に引き続き、職員と学生による市民農園花壇の土壌改良ボランティアを行いました。市民農園花壇では、5年前の開設当初から当学院の渡邉美保子教授が市民の皆さんと年間を通して花壇づくり実習を行っています。今回は、昨年秋に植栽したチューリップの球根の堀上作業を行ったあと、有機質中心の土壌改良を手作業で行いました。

そして昼食の前には、食育レストラン「きっちん里山」の野上勝彦さん(開ヶ丘キャンパス食育担当)より“食育”の講義を受け、午後は、大丸英博准教授による開ヶ丘キャンパスの交流学習施設や田園開ヶ丘住宅モデルハウスなどの説明を受けて見学会を行いました。

2013hitotuchi haru04 スイスから、当学院に大工修行にきている建築家のジュリアさん(向かって右から2人目)も日本のスコップを初めて使い、一生懸命土を耕しています。
ジュリアさん曰く、外で体を動かすことが大好きとのこと。一日、土作りでも大丈夫とおっしゃっていました。

2013hitotuchi haru02 昨年秋に植栽して、今年春に開花したチューリップの球根の堀上作業。
球根は、今年の秋にまた植えます。チューリップの球根は、花が終わってから約1ヶ月半、球根を太らせるまで堀上ません。緑の茎が茶色になれば、栄養満タンの球根の出来上がりです。

2013hitotuchiharu01 渡邉美保子教授より、農道沿いの約100メートルの花壇の土壌改良の方法について説明があり、学生も職員も各班に分かれて、環境職藝科の学生班長の指示に従いながら作業をすすめます。

2013hitotuchi haru06 野上さんの食育のおはなし。
日本の食に対する意識を時代ごとに解説してくださいました。
日頃、コンビニ弁当を食べている学生は、うまみ成分に入れられる保存料の恐ろしさを知って驚いています。

2013hitotuchi haru03 学院の園藝ガーデニングコースでは、有機無農薬でお庭をつくります。花が生き生きと育つ土壌作りが一番大切な作業です。
完熟の牛糞堆肥、海藻の粉(コンブペレットは微量要素のミネラル)、モミガラクン炭(菌根菌の棲み家、酸度調整)ニームペレット(害虫をよせつけないチッソ肥料)バッドグアノ(こうもりの糞、リン酸肥料)、発酵鶏糞(N・P・K
など有機質肥料を播きました。建築の学生はびっくりです!

2013hitotuchi haru07 みなさん、お疲れ様でした。
空いたところに一年草の苗を植えつけます。

2013hitotuchi haru05 ガーデンフォークで20cm以上耕して土と改良材をよく混ぜます。
ここでは、機械を使いません。根っこが必要なふかふかの土をつくるためです。根っこが必要な酸素の量は、私たち人間が吸っている量と同じで約20パーセント。
根っこも、人と同じなのですね。

「人と土の日」その一週間後・・・。

2013hitotuchi haru08 6月14日に花の散歩道ガーデニング受講生の皆さんと環境職藝科の1.2年生による植栽ボアランティアで一年草の苗を植えつけました。

2013hitotuchi haru09 植栽完了です。
今後は、秋まで、お手入れと栽培管理の実習を定期的に行なっていきます。