新着情報2023年

【実物実習】旧米田家住宅竪張り 板塀復旧(富山市)

6月より2年建築コース(建築大工)、建具コースの実物実習で進めていた「旧米田家住宅竪張り 板塀復旧」(富山市東岩瀬)を7月末に終えました。
「旧米田家」は、富山市東岩瀬の町並みの一画にある幕末より廻船業を営む旧家で、大正二年に大隈重信公が立ち寄られた際の写真を元に、板塀を復元(2004年)しています。
今回、板塀の一部を復旧することとなり、町並み景観に合わせ、往時の姿に復元しました。
本学院では、これまで「東岩瀬の町並み修景事業」に関わらせていただき、上野幸夫学院長・教授監修のもと、実物実習にて「旧米田家の板塀復原」、「旧森家土蔵の再生」、「一般建築物等の修景」などを行っています。

<校内実習(建築コース)>
新材加工 柱加工 枘(ホゾ)・貫穴・板溝等
貫 落とし鎌加工 土台・柱等仕上げ手鉋掛け
<建具コース実習>
枠・框・桟加工 「田」の字欄間組立て
板扉組立て 竪框・上・下・中桟組み
<現場実習(建築コース)>
壁板張り

板塀竣工(新築復旧部全景)。今回、板塀の一部を切抜門両開き戸に、欄間部は米田家の「米」と「田」をモチーフとしたデザインとしています。

板塀復旧前の復元前後の様子(2004年) 左:復原前 右:復原後