新着情報2022年

「勝福寺本堂 内陣 天井」荘厳化(富山市)

8月より本学院上野幸夫教授監修、宮本マイスター、堀内マイスターらで進めていた「勝福寺本堂内陣天井」の荘厳化工事(富山市)を終えました。
同寺本堂は、平成13(2001)年に本学院実物実習にて修復させていただき、21年経過。本堂内陣(※)は、素木の折上格天井で、板の隙間や割れ及び虫害が見られ、特に支輪部(※)の割れが著しいことから、今回、天井板の解体、板の埋木補修、素木の格縁の黒塗りを行い、天井板を拭き漆風仕上げとしました。
さらに支輪部と格天井の交差部に十字等の本金メッキの飾り金具を取り付け、豪華荘厳化を行いました。
※内  陣:仏寺の本堂の奥にあり、本尊を安置しておく所
※支輪部:天井の高さの違う桁を連結するための円弧状の斜めの部分

天井板の解体 支輪部の補修等
天井内陣荘厳化工事前(左)と工事後(右)
本堂の修復前(左)と修復後(右)〔平成13年〕