新着情報2020年

【実物実習】 黒部市指定名勝「松桜閣庭園」剪定実習

6月23日、環境職藝科の学生が、「松桜閣庭園」(黒部市若栗)にて、剪定実習を行いました。
本学院では、実践教育を兼ねた奉仕活動の一環として、毎年、剪定活動を実践しています。
当日、学生達は本学院の小林講師、畑野講師らの指導のもと、サツキやツツジなどの剪定や庭園を流れる曲水等を清掃しました。
また、本学院の実習にて復元した建築「松桜閣」を、上野教授の解説で見学しました。

庭園剪定等実習
<松桜閣・庭園>
「松桜閣」は全国的に見ても数少ない楼閣の数奇屋建築で、建築学的に大変貴重な遺構です。
初代富山県知事国重正文が明治16年から21年の在任中に住宅として使用した建物で、黒部市若栗の豪農西田収三が購入し、現在地に移築したものです。
建物は京風の繊細さを備え、楼閣数奇屋ならではの開放的な空間をつくり出しています。松桜閣庭園は明治31年に造られ、その後近江八景の趣を取り入れた回遊式様式となり、昭和31年に市文化財に指定されています。
本学院では、これまでに建築職藝科の実物実習で「松桜閣」(市文化財.初代県知事国重正文邸宅)、「茶室棟」、「表門」、「地蔵堂」、「道具倉(愛園の倉)」の保存修理、解体修復を、環境職藝(研究)科の実習では、庭園の復元(石組み、滝等の復元)等を実施しています。 

※過去の実習記事はこちら
名勝天真寺修復工事の一連の実習風景 (11/6/27)
黒部市指定文化財 名勝天真寺「松桜閣」竣工式 (11/6/27)


松桜閣全景 表門(左)と地蔵堂(右)

松桜閣
茶室棟