新着情報2019年

「卒業生講話」を開催

3月5日、東黒牧キャンパスにて「卒業生講話」を開催しました。卒業生講話は、3学期の終業式に卒業生から全学生に向けて行われるもので、今回は、橋本武志氏〔夢庭カヤノヒメ代表(富山県氷見市)〕をお招きしました。

◯テーマ:『前向きに働くために必要なこと』
◯講 師:橋本武志氏(夢庭カヤノヒメ 代表)

橋本武志氏は、本学院環境職藝科13期生(2010年3月卒業)で、昨年、富山県氷見市に宿根草苗の販売を手掛ける造園会社を設立されました。雑木と宿根草を多用した造園工事を中心に、ガーデンメンテナンスやリガーデンを行っています。
学生時代に、授業で学んだ自然風な宿根草ガーデンを知り、草花を使った庭づくりに興味を持ったとのことです。卒業後は、地元の石川県の造園会社に就職した後、ドイツの造園会社で研修されました。
留学中は、学生時代に恩師から紹介されたドイツの庭園を巡り、生態的に組み合わせてデザインする宿根草ガーデンの美しさに魅了されたとのこと。帰国後は、愛知県の造園会社や富山県氷見市のガーデンでガーデナーとして仕事をされました。
今回の講義では、3月に卒業する建築職藝科と環境職藝科学生と新たに2年生になる学生に対して、橋本氏が独立するまでの心の葛藤や挫折を交えながら、好きな宿根草を使って自然体で楽しめる庭づくりの提案をできる喜びをお話されました。
「前向きに働くことは難しいことではないと思います。仕事の中で自分の好きなことを見つけ、一緒に働く方々の思いを大切にすることができれば、充実した気持ちで仕事に取り組むことができます。好きなことを大切にしてきて良かったです」と結びました。講義終了後、卒業する環境職藝科の福田眞也君から、「やっておいて良かったことと、やっておいた方が良かったことは何ですか」との質問に対し、「今、信じることをやっていればいいと思います」と、にこやかに答えられました。
4月から新社会人として働く卒業生やこれから就職する学生にとって、自分と正直に向き合い、仕事をすることの大切さを学んだ講義でした。

講 師:橋本武志氏(夢庭カヤノヒメ代表:職藝学院 環境職藝科13期生〔2010年3月卒業〕)
熱心に講話を聞く学生ら 橋本氏と学生の意見交換(質疑応答)