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名勝天真寺修復工事の一連の実習風景

11/6/27 UP

 職藝学院では、平成20年から3年間にわたり、本学実物実習(建築職藝科・環境職藝科)として天真寺修復工事(NPO法人天真寺保勝会〔柴垣光郎理事長〕)のお手伝いをさせていただきました。
 実習では、本学院上野幸夫教授指導監修のもと「松桜閣」のほか「茶室棟」「表門」「地蔵堂」「道具倉(愛園の倉)」の保存修理、解体修復等を行っています。
 また、本学院環境職藝科では、実践教育を兼ねた奉仕活動の一環として、例年、同寺庭園にて剪定活動(サツキ、ツツジなどの剪定)を行っています。

 「松桜閣」は全国的に見ても数少ない楼閣の数奇屋建築で、建築学的に大変貴重な遺構です。
 初代富山県知事国重正文が明治16年から21年の在任中に住宅として使用した建物で、黒部市若栗の豪農西田収三が購入し、現在地に移築したものです。
 建物は京風の繊細さを備え、楼閣数奇屋ならではの開放的な空間をつくり出しています。室内からは、近江八景の趣を取り入れた回遊式庭園を眺めることができ、建物と庭園が調和した空間となっています。

 天真寺は北陸新幹線「(仮称)新黒部駅」に近く立地し、黒部市の観光名所としても位置づけられています。今回、建築に係る一連の工事が完了しましたが、庭園についてもリニューアル計画が進められています。
 天真寺修復工事の一連の実習風景は、下記PDFファイルよりご覧ください。

PDFファイル
「松桜閣」保存修理(12〜14期生 建築職藝科)
「茶室棟」保存修理(13・14期生 建築職藝科)
「表門」解体修復(14期生 建築職藝科・環境職藝科)
「地蔵堂」解体修復(15期生 建築職藝科)
「道具倉(愛園の倉)」新築(12期生 建築職藝科)

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