what's new

国指定史跡増山城跡 冠木門復元

11/1/17 UP

 建築職藝科学生の実物実習として行っていた国指定史跡増山城跡冠木門(砺波市)の復元が完了しました。
 今回、となみセントラルライオンズクラブの地域貢献事業として建設計画が持ち上がった中で、本学院へ協力依頼があり、本学院上野幸夫教授設計・監修指導のもと、実物実習として施工しました。
 復元された冠木門は、幅広い鏡柱の頂部に大きな冠木を乗せ、背後に控え柱を立てて鏡柱を支える形式で、冠木と両控え柱の上には小屋根が掛けられ、城郭建築によく用いられる高麗門に似た形式で、正面から見ると鳥居のような門に成っています。
 材料は吉野杉を使用し、鏡柱にはタケノコの形をした木目で縁起がよいとされる「筍杢(たけのこもく)」の部分を使用しました。主要構造材は釘や金物を使わない伝統構法による木組み(仕口・継手)としています。

【構造形式と規模】 冠木門、両袖に一間木柵附属
桁行(間口):柱間3.3m、屋根幅6.1m、両袖に木柵を含め7.5m。
梁間(奥行):柱間1.5m、屋根幅2.8m。
棟高:冠木上3.6m、控え柱3.3m。
柱太さ:鏡柱43cm×23cm、控え柱:24cm×24cm。
冠木:36cm×29cm、長さ5.3m。

基礎の施工(御影石による礎石建ち) 構内での部材加工
構内での仮組み 建方の様子 - 1
建方の様子 - 2 復元した冠木門

一覧表示へ戻る >