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早稲田大学ワボットハウス研究所庭園管理ボランティア

08/12/1 UP

 園藝・ガーデニングコースの渡邉美保子教授は、環境職藝科の卒業生とともに、去る11月2日・3日の両日、早稲田大学ワボットハウス研究所A棟(岐阜県各務原市テクノプラザ内)の庭園管理ボランティアを行いました。庭園は、2006年6月に渡邉教授の設計により、園藝・ガーデニングコース10期生、および地元の造園業者さんとともに施工しました。
 庭園管理ボランティアは毎年行われ、今年は、施工に携わった園藝・ガーデニングコースの卒業生と、造園コースの卒業生がそれぞれ金沢や京都から参加しました。今回は、宿根草の株分け、剪定、除草作業などの作業が行われました。作庭・管理や設計・施工のプロとして社会で活躍している卒業生のおかげで庭園は秋色に染まった庭園がいっそう生き生きしました。

イボタの剪定作業。イボタの生垣は、2006年植栽後ほとんど剪定を行わず自然樹形に近い状態で管理されています。京都で庭師の修行中3年目の10期生。庭園管理のコンセプトをすぐに理解し、来年、再来年、その後の枝のことを考えた剪定をお任せしました。 ほんものの森エリア。剪定枝を細かく切り森エリアへ敷き詰めます。時間をかけて森の土に戻します。芝生エリアの芝刈り後に出る芝草や、宿根草ドライガーデンエリアの宿根草の花がら、切り戻した花茎などはすべて森エリアに戻します。
二ューサイランの株分け作業。植付けてから、3年目に入ると株が5倍位に大きくなりました。(これは想定外でした!)ニューサイランの根は切れやすいため、半分だけガーデンフォークで掘り取り、残りの株は根をなるべく動かさずに株分けを行いました。 ニューサイランの株分けは、株分けする場所に2つのガーデンフォークを背中あわせに垂直に差し込みます。2つのガーデンフォークを手前に引く作業を何度か繰り返し、テコの原理で根を切らないように掘り取ります。この方法はイギリスの伝統的な技法です。
株分け後のニュウサイラン品種バリエガータ(中央。黄斑入り)とニューサイラン品種プルプレア(向かって右。赤葉)。室内からの眺め。落葉し始めたシラタマミズキの赤い枝と黄色の枝が背景となり秋から冬の景に彩りを添える大切な役目をします。 ほんものの森エリア。苗木から植栽して2年半がたち、樹種による生長の差がはっきりとわかるようになりました。生育の早いものは、ヤマモモ、ヤマザクラ、ヤツデ、ムラサキシキブ、アベリア等。特にヤマモモは、約2.5mほどに大きく太くなりました。
宿根草ドライガーデンエリア。エキナセア、イトススキ、ミソハギ、イトススキの穂などは枯れてしまいましたが、セピア色の秋の景として立ち姿も楽しみます。エキナセアの枯れた花に小雪が積もれば、白い綿帽子をかぶった雪の花を楽しむことができます。 ワボットハウスA棟の2階から眺めた帯状のほんものの森エリア(中央)と芝生エリア。ほんものの森エリアの幅は広いところでも4mぐらいしかありません。エリアの外側には公共の駐車場があります。現在は苗木が生長し庭園に立つと車は見えなくなりました。

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