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K邸テラス設置実習

07/12/19 UP

 12月12日からK邸(中新川郡)の倉庫の上にテラスを建てる実習が始まり、建築職藝科大工コースの2年生(11期生)が携わりました。

テラス設置
 テラスの柱を建てた後、その上に手摺り(写真橙色の材)をつける作業を行いました。
手摺りの材料(写真橙色の材)を手渡しで運び上げています。
2つの材料(写真の橙色とこげ茶色の材料)を釘を使わずに ( ) ぎ合わせる為に、こげ茶色の材に堅い木で作った「 雇い ( やとい ) 」と呼ばれる 蟻形 ( ありがた ) の小さな部材を嵌め込み、材から「 雇い蟻 ( やといあり ) 」が少し飛び出るようにします。一方、橙色の材は凹型に掘り込み、凸部分を嵌め込む場所を設けます。
そして現地でお互いが合うように穴の位置を確認し微調整を行います。
調整が完了すると2つの材の凹凸を合わせて嵌めた後、 掛矢 ( かけや ) で橙色の材を真横から叩き水平方向に滑らせて固定します。この方法は「 寄せ蟻 ( よせあり ) (又は 送り蟻 ( おくりあり ) )」といい、2つの材を釘を使わずに ( ) ぎ合わせる時に使用する大工の伝統工法のひとつです。

* 掛矢 ( かけや ) : 大型の 木槌 ( きづち ) のこと。家作りの場合には上記のように木材と木材を組む場合などに使用し、庭作りの場合には 竹垣 ( たけがき ) の支柱を地面に打ち込む場合などに使用します。建築職藝科と環境職藝科の学生が双方共に使用する道具です。
足場解体
 テラスの構造部分ができ足場が不要になりましたので、足場の解体を行いました。
足場解体作業開始。 2人で同時に叩くと外しやすいのです。
倉庫の上に落ちた木屑の掃除をしています。下へ落とさないように屋根の下で受けます。 足場が外された様子。少し離れて眺め自分達の仕事の後を皆で確認しています。
レンガ布設 - 建築職藝科 大工コース
 テラス上には全員一度に上がれる場所がない為、交代で作業を行います。交代待ちの間、先日環境職藝科造園コースの学生が布設した場所とは別の所のレンガの布設を、建築職藝科大工コースの学生が行うことになりました。大工コースの学生にとってレンガ敷きは初めての作業です。
「意外と難しい。」というのが彼らの正直な感想でした。先日、環境職藝科の学生が行なっている時に簡単そうに見えたのでしょうか。 けれども、「俺達は庭も作れる大工だ。」と言いながら頑張っていました。
足場の解体を終えた同じ大工コースの学生から「なかなかうまいね。」と言われ嬉しそうでした。 最後までやり終えて満足気な2人です。

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